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2018年12月13日

看護師と准看護師の違いは何?|「准看護師」を取得するメリットは?

患者として見ると区別がつきませんが、看護師には、正看護師と准看護師が存在します。仕事の内容はほとんど変わりませんが、資格、給料、昇進の有無など、両者には違いがいっぱいです。何どう違うのでしょうか。具体的に紹介していくことにします。

看護師と准看護師の違いは何?|「准看護師」を取得するメリットは?

看護師と准看護師の違いは何?

日本では、いわゆる「ナース」のことを「看護師」と呼びます。しかし、看護師とひと口に言っても、「正看護師」(単に「看護師」と呼ぶこともある)と「准看護師」の2つのカテゴリーがあることをご存知でしょうか。

正看護師と准看護師は何がどう違っているのでしょうか。両者の違いを、いろいろな側面から見ていくことにします。

資格の違い

正看護師と准看護師の、もっとも大きな違いは「資格」です。正看護師は国家資格ですから、厚生労働省の看護師国家試験を受けてパスする必要があります。

一方、准看護師の場合は、都道府県の知事試験を受けてパスすれば、都道府県知事免許がもらえるという公的資格です。

免許取得に必要な教育の違い

正看護師も准看護師も、定められた教育を受けなければ、資格を取得するための試験を受けることができません。

正看護師の場合、高校卒業後、3年制か4年制の看護学校、大学、短大の看護科に通うことが、受験資格となります。一方、准看護師の場合は、2年間の准看護師養成学校で学ぶことが受験資格です。この養成学校に入るための条件は中学卒業以上の学歴があることです。

仕事内容の違い

正看護師も准看護師も、仕事の内容は、はたから見るとほとんど変わりはありません。ただ、両者は持っている資格が異なりますから、業務に置ける制限が違っています。

正看護師は自分の判断で看護業務を遂行できるのに対し、准看護師は、医師や正看護師の指示がなければ、看護業務を行うことができません。もちろん、どんなにベテランで優秀であろうとも、准看護師から正看護師に指示を出すこともできない決まりになっています。

昇進の違い

正看護師は、看護師長や管理職に昇進することができますが、准看護師には、その資格がありません。既述したように、准看護師は、どんなに経験があって優秀だとしても、正看護師に指示や指導を行うことができないためです。

これは法律で定められていることです。したがって、准看護師が、他の正・准看護師に指示を出したり、マネジメントしなくてはならない管理職につくことは、法律に反することになってしまいます。

募集先の違い

正看護師と准看護師とでは、賃金に差があり、正看護師の方が准看護師よりも資格取得に時間がかかる分、給料も高くなっています。

給料の違いは、人材を募集している医療機関の違いになって現れてきます。つまり、准看護師は安い給料で雇うことでできるため、個人経営の病院や診療所での募集が多い傾向があります。反対に、高度な医療技術や救急時の対応が必要になってくる大学病院や総合病院では、准看護師の採用に限りがあります。

働きやすさの違い

正看護師は、給料も高く、昇進の可能性もありますから、医療現場でキャリアを積んでいきたい人には、とても働きやすいと言えるでしょう。その分、責任があり、プレッシャーを感じることもあるはずです。

准看護師は、昇進を望めず、給料も安い代わりに、非常勤として働くことも可能で、午前中のみ、週に3日、など、自分の都合で選ぶことができます。そのため、家庭との両立が求められる主婦などにとっては、働きやすいと言えます。

「准看護師」を取得するメリットは?

給料も安くて昇進も望めないとなると、准看護師の資格を取るメリットがあるのかどうか、疑問に思う人もいるでしょう。確かに、一部分のみにスポットを当てて考えると、准看護師よりも正看護師の資格を取るほうがいい気がしますが、実は、准看護師の資格を取るメリットだってあることを知っていますか。

では、どんなメリットがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

正看護師より早く資格を取得でき費用も安い

准看護師を目指す人が通う養成学校は、中学を卒業すれば入ることができますから、准看護師の資格は、中学卒業から最短2年で取れることになります。

一方、正看護師は、高校の3年間と看護学校3年を合わせると最低6年、准看護師よりも4年も長く学ぶことになります。つまり、准看護師のほうが早く資格の取得ができる分、学費も安くて済むということです。

働きながら資格取得ができる

2年制の准看護師養成学校には、朝から夕方まで授業を行う全日制と、平日の午後や夜間に授業を行う半日制があります。

現在、別の仕事を持っている人でも、半日制を選べば、働きながら学んで、准看護師の資格を取ることができます。また、全日制でも、連日ではなく週に3日のみ授業ということも多く、また、週5日だとしても授業は午後だけという学校もありますから、アルバイトをしながらの通学も可能です。

准看護師でも就職先には困らない

正看護師に比べると、准看護師の給料はやすいことは確かですが、就職先に困ることは、まずないでしょう。

大学病院や大きな総合病院での募集は限られていますが、中小の病院や個人経営のクリニック、老人ホーム、訪問看護の事業所など、看護師を必要としているところは多数ありますから、心配にはおよびません。

准看護師から正看護師になるには?

最初から正看護師を目指す人もいますが、中には、准看護師の資格を取ってから、次に正看護師を目指すというように、ステップアップする人もいます。では、そのステップアップには、どのような方法があるのでしょうか。

最短のルートはこれ!

准看護師の資格取得後、正看護師へステップアップするには、高等学校専攻科もしくは看護短大または看護師養成所で2年間(定時制なら3年間)学び、国家試験を受けることです。

ただし、中学を卒業してすぐに養成学校に通って准看護師の資格を取った人が正看護師を目指す場合には、3年以上の准看護師業務経験が必要になってきます。

医療現場で働きながらスキルアップ

准看護師の資格を持って医療現場で働いている人は大勢いますが、さまざまなデメリットから、正看護師の資格の必要性を感じている人も少なくありません。

そのような人のために、スキルアップ、キャリアアップの機会が与えられています。10年以上医療現場で働いた経験を持つ准看護師なら、「看護専修学校」での2年間の通信教育で看護師国家試験資格が得られるという制度です。

「准看護師」の受験資格・試験内容・合格難易度は?

短期間で資格が取れ、自分のライフスタイルに合わせ、非常勤として働けることなどもあり、家庭と仕事を両立させたい女性の中には、准看護師の資格を取ることを考える人も少なくありません。

正看護師に比べると、比較的、取りやすいと言われるのが、准看護師の資格です。実際はどうなのでしょうか。准看護師の受験資格、試験内容、合格難易度などについて見てみましょう。

准看護師試験の受験資格

准看護師の免許がもらえる資格取得試験を受けるには、前にも説明したように、中学卒業後、2年制の准看護師養成学校に行く必要があります。もしくは、高校の看護科(3年、定時制なら4年)で学べば、受験資格を得ることができます。

試験の出題内容

准看護師試験の問題数は全部で150あります。科目は、「人体の仕組みと働き」「 食生活と栄養」「薬物と看護 」「疾病の成り立ち」「感染と予防 」「看護と倫理 」「患者の心理」「 保健医療福祉の仕組み 」など全部で14科目です。それぞれの科目から複数の問題が四肢択一形式で出題されます。

合格難易度は?

准看護師試験は、毎年、2月中旬から下旬にかけての各都道府県の指定日に行われます。試験日は1日のみで、合格発表は、3月中旬から下旬の都道府県知事指定日に行われます。

合格判定の基準は、得点が満点の100分の60を下回らないことで、難易度としては「やや易しい」のレベルです。94%程度と高い合格率になっています。

准看護師は家庭を優先しながら仕事をしたい人向き

准看護師は確実にキャリアを積んでいきたい人には不向きでしょう。護師としてバリバリ働き、それに見合うだけに給料をもらい、さらに昇進も望むなら、やはり、正看護師の資格を取るのがおすすめです。

ただ、医療現場で働きたいけれど、子育てや家事を優先させたい人なら、准看護師の資格でもOKでしょう。個人経営のクリニックなどで非常勤にするなど、自分のライフスタイルに合った働き方が選びやすいのが准看護師です。

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