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2019年01月11日

看護師が行う「洗髪」の目的・洗髪の準備や手順について

洗髪とは、髪の毛や頭皮の清潔を保持するために髪の毛を洗うことです。看護師が行う「洗髪」は、清潔の保持だけでなく、皮膚障害の予防や頭部の血行の促進などさまざまな目的があります。今回は、看護師が行う洗髪の目的や、洗髪の方法についてご紹介していきます。

看護師が行う「洗髪」の目的・洗髪の準備や手順について

洗髪とは

看護師が行う「洗髪」の目的・洗髪の準備や手順について

洗髪とは、髪の毛を洗うことを意味します。洗髪の目的としては、髪の毛や頭皮の清潔を保持する目的で行われます。洗髪をしないまま放置しておくと、皮脂や汚れによって痒みなどが引き起こされます。

髪の毛や頭皮の清潔を保持する目的であるとはいっても、爪を立ててごしごしと洗い過ぎると、皮膚を傷つけてしまうので注意するようにしましょう。今回は、看護師が行う洗髪の目的や洗髪の方法についてご紹介していきます。

看護師が行う「洗髪」とは

看護師が行う「洗髪」の目的・洗髪の準備や手順について

看護師が行う洗髪とは、病院や自宅などで自分の力で髪の毛を洗う人ができない人に対して、髪を洗う援助を行うことを意味します。髪の毛や頭皮を清潔にする目的もありますが、認知機能の把握や皮膚障害の予防など看護師が行う洗髪特有の目的もあります。

看護師が行う洗髪は、通常の洗髪とは目的や方法が異なるので、適切な目的や手順を把握して援助を行っていくようにしましょう。

洗髪を行う目的

看護師が行う「洗髪」の目的・洗髪の準備や手順について

洗髪の目的は、髪の毛を洗って清潔を保持するという目的だけではありません。洗髪を行わずに頭皮を不潔なままで放置すると、皮膚障害や抜け毛の原因となります。また、悪臭の原因になり、患者さんのモチベーション低下に繋がります。

何も考えずに洗髪を行うのではなく、洗髪の目的を知った上で行うようにしましょう。洗髪を行う目的についてくわしくご紹介していきます。

目的1:「清潔を保持する」

洗髪を行う一番の目的は、頭部の清潔を保持することがあげられます。毛髪や頭皮には、寝ているだけであっても皮脂や汚れが付着しています。そのため、体だけでなく髪の毛もしっかり洗って清潔を保持する必要があります。

髪の毛の皮脂や汚れを放置しておくと、悪臭の原因になるだけでなく、皮膚障害を引き起こす可能性があります。洗髪は定期的に行い、清潔を保持できるようにしましょう。

目的2:「頭部の血行を促進」

洗髪の目的として、頭皮を刺激して頭部の血行を促進させることがあげられます。頭皮の血行が促進されると、首や肩のコリがほぐれるだけでなく、抜け毛予防にもなります。

頭皮が青白く透き通って見える皮膚であれば、正常な頭皮ですが、黄色がかっていたり、赤みがある場合は、血行が悪くなっています。フケや抜け毛、皮膚障害に繋がるので注意が必要です。頭皮の色が悪くなっている場合は、洗髪による頭皮マッサージで頭皮の血行を改善しましょう。

目的3:「皮膚障害の予防」

洗髪の目的として、皮膚障害の予防も大切です。洗髪を行わずに不潔な状態を放置していると、皮膚が乾燥したり、感染してしまう可能性があります。定期的に洗髪を行うことで、清潔を保持できるので、皮膚障害の予防になります。

また、洗髪をしながら頭皮などを確認することで、皮膚障害がすでに生じているかどうかを見ることも可能です。頭皮の状態や患者さんが痒みを訴えていないかどうかを確認しておくようにしましょう。

目的4:「気分転換を図る」

洗髪には、気分転換を図る目的もあります。洗髪をせずに汚れや皮脂を放置しておくと、悪臭の原因となります。頭皮の悪臭は、本人だけでなくお見舞いに来られる方にも不快感を与えます。洗髪を行って頭皮を清潔にすると、悪臭もなくなり外見が整えられるので、患者さんの気分転換を図ることができます。

患者さんの気分転換によって、入院生活のモチベーション向上にも繋がります。入院生活によって、気分が落ち込んでいる患者さんは多いですので、洗髪などで積極的に気分転換を図りましょう。

目的5:「認知機能の把握」

認知機能の把握も、洗髪の目的の1つです。 洗髪を行いながら患者さんに声かけを行い、反応を見ることで認知機能の把握をすることができます。入院生活を送っていると、他者と話す頻度が減るなどの刺激が少なくなることで、認知面が低下しやすくなります。洗髪などの介助時など、定期的に認知機能を把握しておくようにしましょう。

また、洗髪を行われている時に、無言で行われるよりも声かけをしてもらいながら洗髪を行われるほうが安心するという心理的効果も期待できます。

看護師が行う洗髪方法

看護師が行う「洗髪」の目的・洗髪の準備や手順について

看護師が行う洗髪方法には、いくつかの方法があります。洗髪台で洗う方法やベッドサイドで洗髪を行う方法、洗髪車を使って洗髪をする場合もあります。

基本的な洗髪の方法は大きく変わりありませんが、方法によって準備物品は異なるので、事前に確認しておきましょう。看護師が行う洗髪方法についてくわしくご紹介していきます。

洗髪の準備

洗髪の準備物品としては、タオルやシャンプー、お湯、ラバーシーツ、ドライヤー、ヘアブラシなどがあげられます。しかし、洗髪をする場所や方法、目的によって細かい物品は変わってくるので、患者さんに合わせて必要物品を用意するようにしましょう。

例えば、ベッド上で洗髪を行うのであれば、衣類やシーツを濡らさないようにしなければならないので、ケリーパッドやラバーシーツなどが必要です。ドライシャンプーを活用するという方法もあります。

洗髪の手順

洗髪の手順としては、まず患者さんの状態を確認して、洗髪の目的や方法を説明して了解を得るようにしましょう。患者さんの体調が優れない場合は、無理に洗髪をしないようにします。

服を着たまま洗髪を行う場合は、衣類が濡れないようにケープを首に巻いてから洗髪をはじめます。適切なお湯の温度を患者さんに確認しながら髪の毛や頭皮を洗っていき、痒い所や洗い残しは無いか、患者さんに確認しましょう。

洗髪が終わった後は、ドライヤーでしっかり乾燥させて、くしを使って髪の毛を整えます。衣類を整えることも忘れないようにしましょう。

洗髪のコツ

洗髪のコツとしては、シャンプーをする前に髪の毛をくしでよく梳かしておくことがあげられます。洗髪前にくしで梳かすことで、髪の毛が絡みにくくなるので、シャンプーの泡立ちが良くなります。

また、ケリーパッドを用いる場合であれば、十分に空気を入れて用意しておくようにしましょう。患者さんの好みや頭の形に合わせて、空気を抜いていき調節するようにすると、スムーズに準備を行うことができます。

洗髪が苦手と感じる人は

看護師が行う「洗髪」の目的・洗髪の準備や手順について

洗髪は清潔を保持したり、皮膚障害を予防する目的があり、欠かせない援助です。しかし、洗髪を拒否する患者さんもいるので、苦手と感じている看護師さんも多いです。

洗髪が苦手と感じる人は、患者さんとコミュニケーションを取って、患者さんの好きな体位や温度で洗髪を行うようにしましょう。
洗髪が苦手と感じる人の対処法についてご紹介します。

洗髪後の患者さんの笑顔を思い出す

洗髪をされるのは面倒だと嫌がる患者さんもいますが、洗髪後はリフレッシュして笑顔を見せられる方も多いです。嫌がる患者さんに洗髪を行うのは苦手という看護師さんは、洗髪後の患者さんの笑顔を思い出してみましょう。患者さんの笑顔を考えながら洗髪を行うことで、苦手も克服できます。

患者さんが好む体位をとる

洗髪は、さまざまな体位で行うことができます。患者さんが辛い体位で洗髪を行うと、患者さんが洗髪に耐えられる時間が少なくなり、患者さんだけでなく看護師も洗髪が行いにくくなります。

どの体位が一番楽であるというのは患者さんによって異なりますので、その患者さんが楽な体位を聞いて、患者さんにとって楽な体位で洗髪を行うようにしましょう。

コミュニケーションを大切にする

しっかり洗髪をしなければと感じて、無言になってしまう看護師さんもいます。しかし、無言で洗髪をされていると患者さんも要望を言いにくいので、洗髪に拒否的になってしまいがちになります。

洗髪に拒否的な患者さんがいる場合は、洗髪中のコミュニケーションを大切にして、患者さんが話しやすいように工夫しましょう。

患者さまの要望に応える

看護師が行う「洗髪」の目的・洗髪の準備や手順について

洗髪に適切な温度は40℃~41℃ですが、患者さんによっては熱めのお湯が好きであったり、温めのお湯が好きと好みが異なります。また、痒みが残りやすい部分やしっかり洗ってほしい部分も人によって違うので、苦手と感じる看護師さんも多いです。

患者さんも看護師も楽しく洗髪に取り組めるように患者さんとコミュニケーションを取って、患者さまの要望に応えるようにしましょう。

気持ちよく洗髪ができるように工夫しよう

看護師が行う「洗髪」の目的・洗髪の準備や手順について

洗髪は清潔を保持するだけでなく、皮膚病の予防や気分転換を図るなどさまざまな目的があります。しかし、洗髪は患者さんも看護師にも負担がかかりやすいため、苦手と感じている人も少なくありません。

事前にしっかり準備を行い、洗髪をスムーズに行ったり、患者さんとコミュニケーションを取って患者さんの要望に応えるようにして、気持ちよく洗髪ができるように工夫しましょう。

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