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2019年04月25日

NSTの看護師の役割・必要な資格

NSTは栄養サポートチームであり、NST看護師は医師や薬剤師などのスタッフと連携をし、患者の状態に適した方法で、栄養サポートをしていきます。NST看護師になるためには、試験に合格をする必要があります。資格は更新制であり、受験資格などもあるため確認しましょう。

NSTの看護師の役割・必要な資格

NSTの特徴

NSTは「Nutrition Support Team」の略で、「栄養サポートチーム」と言います。NSTは、「患者の適切な栄養管理を行い、全身状態の改善と合併症予防」が目的です。対象は、「栄養状態が悪い患者」や「食欲が低下している患者」です。

チームメンバー

NSTは職種の壁を越えて、チームで患者の栄養状態の管理を行います。

医師

医師の役割は病態を把握して治療をしながら、患者の栄養状態を維持や改善ができるように、その時の患者の状態に適した方法などの決定を行います。

薬剤師

薬剤師の役割は、患者が口から食事を摂取できない場合に静脈・経腸栄養療法を提案し、適正に行われているかの確認をしたり、患者に適した薬の種類や量などを含めて提案します。また、静脈からの栄養輸液の特別な無菌調製なども行います。

薬剤師は薬の専門家であるため患者や家族への静脈・経腸栄養剤の説明や、在宅栄養療法に関する指導や支援を行います。

医療ソーシャルワーカー

医療ソーシャルワーカーの役割は、第三者的な立場で治療方針や悩みなどについて、カウンセラー的な役割を果たします。 例えば、治療方法について前向きになることができない患者や家族の相談にのったりします。

また、家族から自宅に戻ったときに活用できる制度や支援などの相談を受け、相談内容に適した制度や支援などを紹介することもあります。

管理栄養士

管理栄養士の役割は患者に必要な栄養量を算出し、患者が実際に摂取している栄養量や栄養状態、不足している栄養素の評価をして、患者に必要な栄養を摂取できる方法を提案します。その時に、患者の嚥下状態や体調に合わせた方法や食事の硬さなどを提案します。

また、ただ患者が必要な栄養を摂取できる方法を提案するのではなく、患者の嗜好や食感、歯ごたえなどを考えたり、場合によっては栄養補助食品などを取り入れるなど、患者が安全に食事をし栄養を摂取できる方法を提案します。

言語聴覚士

言語聴覚士の役割は、患者の嚥下機能を評価し、必要に応じて嚥下訓練を行ったり、患者が安全に嚥下できる食事形態を提案したり、口腔ケアを行います。

作業療法士

作業療法士の役割は、患者の食事をする時の姿勢の調整や、食事中の動作(箸やスプーンなどで食事をする、咀嚼時、嚥下時など)の場面ごとに訓練を行い、「食事をする」という一連の動きが安全に行えるように、指導や援助を行います。

作業療法士は食事時の動作に対する支援だけではなく、患者や家族と家事を行う時の動作訓練を行うこともあります。例えば、自宅の環境で家事を行う時の動作はさまざまであるため、作業療法士は患者や家族から話を聞き、安全に行える適した方法を指導します。

理学療法士

理学療法士の役割は、患者が安全に食事や嚥下ができる適した姿勢になっているかなどを評価し、必要に応じてアドバイスなどを行います。

そして、患者に体力がつくように状態に応じた運動を取り入れることも提案します。運動をすることで食欲がわき、栄養が吸収されやすくなります。

NSTの看護の目的

NSTの看護は、NSTという栄養に関する専門的な知識を持ったさまざまな職種が連携し、一人の患者の栄養状態をサポートしていくことで、その患者の状態などに適切した方法を選択することができ、さらに、質の高い栄養療法を提供することができます。

さまざまな職種が連携することで、医療や保険、福祉にかかる医療費を抑制することができるという点でも期待することができるシステムです。

NSTの看護師の役割

看護師の役割は、患者の食事摂取の状況や血液検査や体重の変化などで、栄養状態を判定します。そして、判定結果を基に患者の味覚や嗜好、体調に対して最も適切な食事や栄養摂取ができるように支援します。また、患者や家族への説明、輸液や経管栄養の管理、口腔ケアなどの看護ケアも行います。

NSTの看護師は患者に対して栄養管理を行うことと、それと同時に患者や家族から悩みや
不安などの相談を受けたら、話を聞き少しでも不安などが軽減されるように支援することも大切です。

NSTの看護師に必要な資格

NST看護師は「栄養サポートチーム専門療法士」と言います。NST看護師は患者の栄養状態を管理するスペシャリストです。

栄養管理は数十年前から欧米では積極的に行われるようになりました。日本での導入は2004年からNSTの設立が始まり、2006年に診療報酬が改定されたことにより栄養管理実施加算が行われました。NSTが加算対象になったことで、多くの病院で導入されるようになりました。

取得方法

NST看護師になるためには、まずは試験に合格をする必要があります。取得方法は、一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会のホームページにある申込書に必要事項を記入し、提出します。そして試験を受験し合格をすると「栄養サポートチーム専門療法士(NST看護師)」になることができます。

また、NST看護師の資格取得後は5年ごとに更新が必要であるため、更新を忘れないように注意をしましょう。

試験内容

論文試験、口述試験

受験料

10,000円

認定料

認定料は20,000円。

ただし、試験合格をし認定申請時に学会に未入会の場合は、入会をすることが必要です。

更新

5年おきに更新手続きが必要です。更新料は10,000円です。

また、一般社団法人日本静脈経腸栄養学会の会員であり、5年のうち2年以上臨床栄養管理業務に従事していることが必要です。さらに、合計30単位必要であり、そのうち20単位は一般社団法人日本静脈経腸栄養学会が必要としている単位数のため取得が必要です。

受験資格

NST看護師の資格が取得できるか、受験資格を確認しましょう。

学会への加入の必要性

不要

臨床経験

看護師経験が5年以上必要です。また、医療・福祉施設に勤務し、その施設で栄養サポートに関する業務に従事した経験が必要です。この2つの経験は受験をする際には必須です。

学会・講習会への参加

まず、一般社団法人日本静脈経腸栄養学会の学術集会に1回(10単位)以上出席し、一般社団法人日本静脈経腸栄養学会主催の教育セミナーに出席することが必須です。どちらのセミナーにも1回以上の参加することが必要です。

また、合計単位は30単位以上が必要であり、認定教育施設において合計40時間の実地修練を修了している必要があります。

NSTの看護師に必要な研修

NST看護の研修は、一般社団法人日本静脈経腸栄養学会が発行する修了証書を取得するためには、一般社団法人日本静脈経腸栄養学会が主催する研修に、医師が合計10時間、看護師を含む医療スタッフは合計40時間出席することが必要です。

研修の40時間の項目は、「臨床研修(ベットサイド)10時間以上」、「NSTセミナー10時間
」、「その他の講習会」です。

NST看護のメリット

NST看護師になることは、栄養にかんする専門家としての知識を習得することになるため、さまざまなメリットがあります。

専門的な知識が得られる

NST看護師になるための、資格取得の勉強などをすることで、専門的な知識を習得することができます。さらに、NSTチームに加わることで、看護師以外の医療スタッフなどの意見や栄養にかんする支援をしることができるため、栄養に関する知識や技術をより一層深めることができます。

NST看護師は、患者にあった方法を看護方法を選択することが必要であるため、栄養評価など確実に行うために、知識を深めていくことは大切です。

キャリアアップできる

NST看護師の資格を取得することで専門知識を習得するため、知識を活用して患者の栄養のサポートを行ったりするため、看護師としての経験の幅が広がります。また、患者やチームメンバーとのコミュニケーションを取りながら連携をしていくため、コミュニケーションスキルも身に付きます。

NST看護師は栄養の専門家

NST看護師は栄養に関する専門家です。NSTは患者の栄養状態をサポートするため、医師や看護師、その他の医療スタッフと連携し、サポートチームとして活動します。

NST看護師は、患者の栄養状態を評価し、一人一人の患者の状態に合った方法を看護師の立場から提案し、他のスタッフが提案した内容と合わせて、患者に適した方法を実施していくことが大切です。

それと同時に、NST看護師は患者とコミュニケーションを取り、不安や疑問などがあれば話を聞きくなど精神的なケアも行っていくことも大切です。

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